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ミートフリーマンデー【あしたを変える食】

野菜のおいしいレシピをスープ作家有賀薫さんから学ぶ

ミートフリーマンデ―という言葉をご存知でしょうか?「週に一度、肉を食べるのを控えよう」、つまり簡単に言うと、「週に一日だけ菜食をしましょう」というものです。

もともとは、環境保全の観点から始まっているこのミートフリーマンデ-。今回は、そんなミートフリーマンデ―を取り入れる際におすすめの野菜料理をスープ作家有賀薫さんの料理教室で教えていただきました。

今回教えていただいたのは、

  • ひよこ豆のミネストローネ
  • モロヘイヤのスープ
  • 焼き野菜
  • 展開野菜 にんじんしりしり

の4品です。早速レシピをみていきましょう。


ひよこ豆のミネストローネ

ブリタの水で戻した乾燥ひよこ豆を使うことで、缶詰の水煮とは一味も二味も違う、おいしい豆に仕上がります。ぜひ試してみてください。

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作りかた

ステップ1.

玉ねぎ、にんじん、セロリの茎、ズッキーニは1cm角に切る。マッシュルームは1/4に切る。キャベツは2cm角に切る。にんにくはつぶす。

Point▶ 野菜は同じくらいの大きさにカットすると出来上がりがととのう

ステップ2.

鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて弱火でスタート。香りが出たら中火にして玉ねぎを炒め、続いてセロリ、にんじん、マッシュルーム、キャベツの順に加えて炒める。野菜を加えるたびに塩を少しずつ加える

Point▶ 野菜を加えるたびに塩を少しずつ加えると味が決まりやすい

ステップ3.

野菜がしっかり炒められたら、ひよこ豆とトマト缶、ブリタの水300~400mLを加えてひたひたの状態で煮込む。塩はこの時点で全て入っている状態。

ステップ4.

野菜がすっかりなじんだら、水を少し足して味を見て、塩と胡椒で味をととのえる。

ひよこ豆の煮方(作りやすい量)
  • 乾燥ひよこ豆 200g
  • ブリタの水 1000mL(ひよこ豆の5倍)

ステップ1.

ひよこ豆は水洗いしてザルに上げる。鍋に入れ、4~5倍のブリタの水を加えてそのまま一晩(8~10時間)冷蔵庫などに入れておいて浸水させる。

ステップ2.

鍋を中火にかけ、沸騰したら一度ゆでこぼして再度水を入れる。再沸騰したら弱火にし、30分~40分ゆでる。食べてみて柔らかくなっていたらOK


モロヘイヤのスープ
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▼材料(2人分)

  • モロヘイヤ 1束(80g)
  • 豆腐 小1/2丁(75g)
  • 塩 小さじ1/2
  • 醤油 少々
  • 白ごま 少々
  • 梅干し2-3個
  • ブリタの水 650mL

作りかた

ステップ1.

モロヘイヤは葉っぱだけをむしる。茎も捨てずにそろえておく。

 

ステップ2.

鍋の隅にモロヘイヤの茎をまとめて入れ、モロヘイヤの葉、水650mLと塩を加えて中火にかける。煮立ったら火を弱めてふたをずらしてかけ、そのまま20分煮込む。

ステップ3.

モロヘイヤの茎をとり出し、豆腐を手で崩しながら加えてあたためる。味を見て醤油で調節する。


焼き野菜(れんこん・長いも)

▼材料(2人分)

  • れんこん 1節
  • 長芋 8cm
  • 梅ソース(梅干し1個 みりん大さじ2 淡口醤油小さじ1)
  • わさび 醤油 適量

作りかた

ステップ1.

れんこんは皮つきのまま、1〜1.5cm厚みに輪切りする。(大きすぎる場合は半分に切ってから)
長芋はタテ1/4にする。

ステップ2.

フライパンにサラダ油をひいて(オリーブオイルやごま油でも)れんこん、長芋を中弱火で10~20分、じっくり焼く。

ステップ3.

みりんを耐熱容器に入れてレンジにかけるか、さっと煮切ってアルコールを飛ばす。冷めたら刻んだ梅と醤油を入れて混ぜる。梅ソースと、わさび醤油を焼いた野菜に添える。


展開野菜・にんじんしりしり

展開野菜とは?

一度作っておくと、その後、違う料理に「展開」でき、飽きずに野菜を楽しむことができるものです。

今回は、にんじんしりしりを作っていただきました。その後の展開は2パターン!にんじんごはんとキャロットラペに。

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▼材料(作りやすい量)

  • にんじん 2本
  • サラダ油
  • 梅干し1個

作りかた

ステップ1.

にんじんはスライサーなどで千切りにする。

ステップ2.

フライパンにサラダ油をひいて中火で熱し、にんじんを加えて炒める。にんじんがしんなりして色が少し深くなり、甘い香りがしてきたら火を止める。

ステップ3.

バットなどに広げて冷まし、保存容器に梅干しと一緒に入れて冷蔵庫で保存。2〜3日で食べ切る。

【展開その1】にんじんごはん


▼材料(2人分)

  • にんじんしりしり 1/4量
  • 油揚げ 1/2枚
  • ごはん 1合分
  • 塩昆布 少々


油揚げはトースターで焼くかフライパンでから焼きし、刻む。炊いたごはんに、にんじんと一緒に混ぜる。塩昆布を好みの量添える。

【展開その2】 にんじんラぺ


▼材料(2~3人分)

  • にんじんしりしり 1/2量
  • オリーブオイル 大さじ1
  • 酢 大さじ1
  • 塩 小さじ1/3
  • パセリ 1枝


オリーブオイル、酢、塩、パセリを混ぜてドレッシングを作る。これをにんじんしりしりに混ぜる。


レシピ提供:有賀 薫 スープ作家

約10年間3500日以上、毎朝作り続けたスープを土台に、シンプルで作りやすいスープのレシピと暮らしの考え方を各種メディアで発信中。雑誌・ウェブメディアの連載多数。著書に『スープ・レッスン1.2』(プレジデント社)、『朝10分でできる スープ弁当』(マガジンハウス・2020年レシピ本大賞入賞)、『有賀薫の豚汁レボリューション』(家の光協会)など。

2023年11月29日『私のおいしい味噌汁』(新星出版社)が発売。